輪状甲状筋の鍛え方

輪状甲状筋の役目


“健康的”なハイトーンには声帯の適切な伸展が欠かせません。
声帯を引き伸ばすのが輪状甲状筋(前筋)の役目です。

hiBならhiB分、hiCならhiC分、
きっちりとストレッチできれば声の響きは整い、喉の負担が少なくなります。
以下の2つは少し極端な例です。音階はたぶんhiC(C5)だと思います。

A.【地声(チェスト)感の強いハイトーン】



声帯の伸展はそこそこに、強い呼気で張り上げます。
音量が大きくて迫力があります。地声成分が増えるほど、喉の負担は大きいです。
全盛期のマイク・ヴェセーラやグラハム・ボネットあたりがこのタイプだったと思います。
日本人だと宮本浩次さんくらい……?

伸展筋群と閉鎖筋群が喧嘩してるというか……。
下側の発声筋群が強くないと似たような声は出せないと思います。

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B.【裏声(ヘッド)感の強いハイトーン】



声帯をしっかりと伸展させるので、最低限の呼気で柔らかく出すことが可能です。
音量は小さいわりにはよく響きます。地声成分が減るほど、喉の負担は少ないです。
ほとんどのロック・メタル系ボーカリストたちはパワーボーカルぶってても結局はこちら側です。

あなたが“輪状甲状筋”を鍛えるなら、どちらの「ハイトーン」を選びますか?

発声の難易度としてはAの方が数十倍難しいですが、
その人が理想とする歌唱スタイルによっては過剰筋力かもしれませんし、
喉も耳も未熟な人がいきなりAの真似をしようとするのは相当な危険が伴います。

関連記事:「地声に聴こえるミックスボイス

まずはBを目指してみる。
声帯をしっかりと伸展できるようになった上で、迫力を出したければA方向へ寄せる努力をする。
先は長いので、喉は大切に。なるべく無難で安全な方法を選びましょう。
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