ガキ声とオッサン声

SNSや掲示板でたまに目にする「ガキ声」と「オッサン声」。
大人になっても無垢な少年のような声を自虐・誹謗して「ガキ声」。
その反発として、若くても(実際にオジサンでも)落ち着いた大人の声が「オッサン声」だと理解しています。

【ガキ声】
声が細くて軽い。音域高め。雰囲気が明るい。
呼気が弱い。閉鎖も弱い。ハイラリ傾向。ヘッド(裏声)寄りのミックスボイス。
ユニゾンやクリープハイプ系を歌い切るには、こういう軽い声じゃないと難しいです。
スクリーモやエモメタル系も最近はガキ声が多いような気がします。

【オッサン声】
声が太くて重い。音域低め。雰囲気が暗い。
呼気が強い。閉鎖も強い。ロウラリ傾向。チェスト(地声)寄りのミックスボイス。
対応ジャンルは広いですが、若者の流行曲にはミスマッチです。
ハードロック系を歌うなら、オッサン声の要素がないと迫力不足です。

こうやって類型化したって特に意味はありません。
ガキ声とオッサン声の中間程度の人が一番多いからです。
なんてことはないのです。モノマネが得意な人はどちら側の人も真似してしまいます。
声の比率と響きの方向を変えればいいのです。呼気と閉鎖をコントロールすればいいのです。
あまり一概には言えないのですが、声色が変えられない場合。
ガキ声の人には筋力が足りません。オッサン声の人には脱力が足りません。

ガキ声⇔オッサン声

お互いにコンプレックスを抱いてしまうのはミックスボイスが未熟だからです。
無意識下ではお互いの足りない要素に嫉妬しているのです。
どちらもできる人はお互いを貶し合ったりしません。
要は適材適所。どちらも必要だと知っているからです。

モヤモヤしている人にはその解決法を紹介します。
ガキはオッサンの、オッサンはガキの声真似をしてみましょう。
嫌いな相手とはいえ同じ人間です。そんなに難しい話ではありません。
有史以来。歌の上手い人は野鳥や猛獣、家畜の声帯模写をやってきました。
良い声を出したいなら喉の様々な機能を覚醒し、多種の筋肉を動かさなければなりません。
多様なジャンルに対応するためには、色々な声が出せないとダメなんです。
まったく関係のないように思える奇声でも、あなたの声を豊かにする「要素」が詰まっていたりするのです。

歌わず嫌いはいけません。前にも書きましたが「色々とやってみる」ことです。
常識や世間体に決して囚われず、でも法律はしっかりと守ってください。
自分の苦手なこと、嫌いなことに成長のヒントが隠れていたりもします。
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