発声法分析:m.c.A・T(富樫明生)

ミュージシャンのm.c.A・Tさん。
北海道札幌市のご出身。身長は160cm台前半(?)。
中学からギターを始め、高校からブラックミュージックに興味を持ったそうです。



パワフルでハイテンションな歌声。

強いのは前下と後上と前上。
バランスは前下(+前上)⇔後上(+後下)。

0:10~

冒頭からhiC(C5)まみれ。
前下(浅め)に強く入れたまま、

(ん)どきゅぅうん! ずきゅぅうん!

って感じで後側(後上+後下)に引っ張ります。
前下はずっと強いまま、後下を経由しつつ、

きゅぅう【ん】

ここで後上に届く感じ。

むぁなざしわぅ(ぉ)

ここは前上が強めに入ってる。
ちょっと風邪気味というか、鼻にかかってる感じに聴こえると思います。

かなりぃいいい【いいっ】

このへんでようやく後上が優位。
前下と後上の力関係がわかりやすい部分です。

ちょおはつぅてぇきな 【やぁっ】つぅっだぁっ

ずっと前下優位で【やぁっ】だけやや後上(後側)が優位。
この部分はデフォルメして、跳ねるように歌ってみると雰囲気が掴めるかもしれません。

ちょおはつ てっきな やっ つっ だっ

みたいな感じ。

0:20~

(ん)めぇえだつ(ん)だっ ぷわぁあて(り)ぃぃいい

ここはフレージングが独特。
命奪だっ、みたいなニュアンス。

(ん)ごきげぇんっ!

前と前下(深め)が強く入って比較的エッジーな響き。



めぇっ だぁっ! つんだ ぱーりー ごぉっきぃっげんっ!

前下タイプと後下タイプの違い。
音域の違いはありますが、富樫さん(ご本家)の方がオラオラ感が強めに聴こえますね。

0:26~

(ん)まぁぶぅい まるぅい むねぇに(み)ぃわぅ

前下(+前上)⇔後上(+後下)でバランス良く拮抗。
どきゅぅうん! ずきゅぅうん!に比べると癖のない(無難)な発声。

た(つぁ)くらみがぅ(ぉ) かなりぃいいい【い】いっ

後上が明らかに優位なのは【い】だけ。

い(や゛)あ゛ふれてるぅよなっ

一瞬だけ前上を強めつつ基本バランスに戻る。

0:36~

(ん)でんじゃあぬ れいでぇーぃ

歌い始めに「ん」を飲み込む癖があるみたいで、ここの「でんじゃあ」は微妙に「ねいちゃん」みたいな化け方をしています。
面白い。

1:15~

ラップ部分は前上や前が強め。
声の響きがガラッと変わっていますね。

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