発声法分析:YAMA-B(ex-GALNERYUS)

歌手のYAMA-Bさん。
和歌山県和歌山市のご出身。身長は171cm。
GALNERYUSの元ボーカルとして知られています。



独特な緊張感を伴ったオペラティックな歌声。

強いのは後下。
バランスは前上(+下)⇔後下(+後上)。

0:57~

前上⇔後下(+後上)。
ヘッド系でバランス良く拮抗。

1:02~

下(と微妙に真ん中)が力んでいます。
クネーデル(団子声)まではいかないけど鯱張った印象。

1:10~

ビブラートは後上でかけているみたいです。
上げて戻してを繰り返すタイプ。

1:18~

hiC#(C#5)×3 → hiC(C5)→ hiC# → hiD#(D#5)

後下に強く引いてる状態を後上に持ち上げれば、そりゃあ裏声になっちゃいます。
かといってこのバランスのまま前上に踏み込むと、たぶんファニー(お笑い風味)になる。
綺麗めな発声をキープしたままこのフレーズに挑むのはかなり難易度が高いでしょう。

1:20~

うーん……やっぱり固い。煽り(カモン!)もいまいち抜けてない。
一聴すると中低音は良さそうに聴こえますが、真ん中から下周辺に負荷が集中している印象です。

1:42~

hiD#(D#5)→ hiE(E5)

下⇔後上 → 下⇔上

ハイトーンに関しては強いのは後下じゃなくて下ですね。
後下の稼働が下の緊張とセットになっているみたいです。

2:31~

このへんも下に固まりかけてるけど、後上と絶妙に拮抗できています。
ミケーレ・ルッピとか大西ライオン系の響きが出ています。

2:52~

hiC# → hiG#(G#5)

下(+後下)⇔後上(+上)。

ここのシャウトはYAMA-Bさんの特徴がよく表れています。
根っ子が強すぎて全然抜けないマンドラゴラ(?)。
下でここまで粘れるのは立派な個性だと思います。

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