発声法分析:宇都宮隆(TM NETWORK)

ボーカリストの宇都宮隆さん。
ご出身は東京都立川市(熊本県生まれ)。身長は178cm。
中学生からギターの弾き語り、高校からはバンド活動に明け暮れていたそうです。



ややハスキーで甘く爽やかだが主張の強い歌声。

強いのは前下と後下。

バランスは前下(+前上)⇔後下(+後上)。
全体的に上側筋群の動作は控えめ。

1:10~

あ(は)【しゅ】ふぁるとぉたいやをっ

サ行の癖が強め。
前(前上)から前下への張り下げに由来する変化。

きぃりぃつぅけぇなぁがらぁ~

前下強めのバランスで小気味好いフレージング。
浅めの前下を軽めに(軽快に)使っている感じ。

1:20~

ちぃぷぅなぁ・すりるにぃみぃ・おーまーかしぇー

歌詞の渋滞を避けるにはこう区切るのが無難だと思います。

おーびぃー【いえってぇ】いたぁーよ

ここも前下由来の特徴。
ほんの少しだけ張り下げる感覚。

1:27~

前下(+前上)⇔後下(+後上)。
前側の優勢を保ったまま、発声筋群の稼働率が高い状態。
昭和のバンドマンらしく、かなりの声量が出ていると思われます。

1:40~

こわぁくぅわぁなぁ【いぃい】

ここの「い」も特徴的ですね。
前上付近の「い」を前下方向に「ゆ」で引っ張るイメージ。

1:45~

(ん)げっわい(前上)っえん(後上 )ったふ(前下)

各方向に思いっきり引くのではなくて、控えめに(微妙に)意識すると良い感じの雰囲気が出せると思います。

1:55~

やさしぃーしゃ

ここもサ行が個性が強い。

2:10~

きじゅちゅいた

あれ? タ行も化けてますね。
前下の入れ方だけではなくて、舌やアゴ周りの力みが関係しているかもしれません。
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