発声法分析:ブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)

シンガーソングライターのブルース・スプリングスティーン。
ニュージャージー州出身。身長は177cm。
エルヴィス・プレスリーに憧れてギターを始めたそうです。


熱くて乾いた……ネバダ州みたいなハスキーボイス。

強いのは後下。
バランスは前上⇔後下(+後上)。

0:14~

カウントアップから超ハスキー。
後下が強くて深いところに、下の補助が入ってるみたいです。

0:35~

低めの前上と深めの後下(+後上)が綺麗に拮抗しています。
グラハム・ボネットを後下方向に偏らせた感じかも。

1:23~

ここのボーンはちょっと喉にかかってる。
微妙に「ゴーン」が混ざっている感じですね。

大丈夫なダミ声と少し危ないダミ声の違い。
これを理解するまでに何度も喉を痛めてしまうのは「既定路線」と言えるかもしれません。
根性や力技で出せるようになった(?)人は、ダミ声しか出せなくなっていることが多いです。

1:40~

【ふぁあー】なりぃ

mid2G#(G#4)。
真ん中を締め気味なのに、かなり息が漏れている。
こういう明らかに普通の人と違うポイントを見つけたときは、ちょっと疑ってみてください。
歌手本人の特性が、テクニックで寄せられる範囲内に収まっているのか。

もしかして、地声で叫ぶ意識だけで自然とこの声になってるんじゃないの?


実際ハスキー系の歌手って、このタイプが少なくないように思えます。

4:00~

前上⇔後下(+第五筋群)。

見た目的にも声質的にもヤバそうだけど真ん中は意外と締まってません。
この絶妙な締め具合は、真ん中をきちんと閉じられない人の「絶妙」かもしれない。
喉の個性は千差万別です。自分と「かけ離れた声」に感じたときは、テクニック以外の「かもしれない」を頭の片隅に入れておきましょう。

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