発声法分析:平野綾

声優や歌手の平野綾さん。
愛知県名古屋市のご出身。身長は157cm。
子どもの頃はニューヨークに住んでいたそうです。



強いのは後下。
バランスは前上(+下)⇔後下(+後上)。
タレントの若槻千夏さんに声が似てるような気がします。

0:15~

冒頭の「か」がかなり強い。
後下から前上まで思い切り引いてみるけど、後下に引き戻されている感じ。
やや暗くてシリアス寄りの声質は「下の緊張感」が関与していると思われます。

0:25~

できなく【てぇ】えええ

下が強く入りすぎてバランスが崩れかけたが、後上に退避して事なきを得る。

0:35~

あーなたう【ぁあぁあ】

この語尾処理は下由来。
前上⇔後下に「下⇔上」を薄くレイヤーする、どちらかといえば演歌的な手法。

0:38~

くれなぁ【ひぃいいー】

ここも下由来。食いしばりニュアンス。
バランスは一応取れているんですけど“このへんの筋肉”に頼りすぎると声質が固くなっちゃいます。
癖とか違和感が強く出る……まあ、個性と言えば個性なんですけど、ちょっと素人っぽく聴こえてしまうかも。

0:50~

ロンリー【ネーイ】

ここも下周辺を固めてる。
サビも肩肘張りまくってる感じ。

自分の能力(筋力)以上の「力強さ」を表現しようとすると「喉が緊張」して「声が固く」なります。
緊張感とか余裕のなさって伝播しがちなんで、聴き疲れの原因となっていることが多いです。

緊迫感はあくまで「演出」しないといけない。
自分の緊張をそのまま伝えてはいけない。
ここが難しいところですね。
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