発声法分析:トム・ジョーンズ(Tom Jones)

歌手のトム・ジョーンズ。
イギリスは南ウェールズの出身。身長は177cm。
ザ・ヴォイスやタイガーなどの通称があるそうです。



きらびやかな光沢を放つ重厚な歌声。

強いのは前下と後下。
バランスは前下(+下+前上)⇔後下(+後上)。

0:12~

hiA#(A#4)のロングトーン。
前下(+下)⇔後下(+後上)の拮抗バランスを眉間まで(前上に)吊り上げている。
パワフルだけどやや強引……強引だからパワフルに聴こえる、とも言えます。

0:30~

Home grown

語尾を裏寄りで処理する(ことがある)のがトム・ジョーンズの特徴。
前下と下の間隔を狭めつつ、破綻する寸前に後上へ抜く。

中音域の発声は下の関与が強め。
身長以上に大柄な響き。

0:45~

em 【off】

前下に沈み込みつつ前上に跳ね上がる。
音色の変化がわかりやすいですね。

0:57~

アンダミー アンダスィー アンダユー アンダウィー

前下→前上→後下の循環。

1:04~

イッファーオン【レイ】

オンリーじゃなくてオンライ寄りのオンレイ。

後下を深めにキープしたまま、前上(鼻あたり)まで力技で持ち上げる。
即座に前下と下で押し潰して、後上に「ニューゥッ」って抜ける。
ちょっと複雑な歌い方ですが、ここはきっちり決めたいところですね。

1:09~

【トゥ】メッキュメッキュ

ここを省略するとニュアンスが変わってしまうので注意。

1:30~

真ん中を固めて伸展を抑えめ。

1:50~

話し声から歌声へ、って感じの響き変化。

1:57~

トゥブレヒィイイイイ

わななき的表現。
後下深めに入れたまま後上に持ち上げる。

2:18~

ニューゥッ

hiA#。
ここも結構な力技。
後上に抜けずに、前下側で粘る感じ。

2:59~

hihiA#(A#5)。

前上⇔下(+後下+第5)。
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