発声法分析:工藤静香

歌手の工藤静香さん。
東京都のご出身。身長は163cm。
小学生の時には劇団に所属されていたそうです。



強いのは前下。
バランスは前下(+前上)⇔後上(+後下)。

0:20~

中音域からしっかりと伸展。
深くて図太い前下を上側の明るい響きで可愛らしく聴かせている。

言うなれば……虎の猫なで声?
鼻にかけてフニャフニャ歌うだけでは雰囲気が出ないと思います。

あるかわからなく

後下の補助が強めに感じられる部分。

0:28~

こ【こぉー】ろぉわぁあ

前下から後上への張力が視覚的にわかりやすい部分。
左右の偏りが少しあるかもしれません。

0:33~

だぅっわぁー

下あごの力みと前下が連動しているかも。

言いたいことなら 後上
あとからあとから 後下

このパートは後側の筋群を二つのブロックに分けて使っている感じです。

0:43~

いがいと

一瞬の表情変化にご注目。
前下強者の素顔。

0:50~

うっちぃきぃ【んにぃ】

ヒーカップ一歩手前から即復帰。

なぁあ【るぅ】

独特の浮遊感。
ジャストの音程から後上に甘引きする感じ。

1:00~

かけてる【のに】

前下から後上への強い響き。
前上の関与は排除に近い最低限。

1:05~

んめぇ

とぉ

めぇでぇ

つぅじあぅ

バランスとしては終始前下が優位なんですが、

前上→前→前下→後上

の順で響きを微妙に動かす意識で歌ってみると似たようなニュアンスが出せるかも。

いろぉっぽ【いぃん】

ここは後下が強い。

1:36~

したいと思います(?)

1:42~

歌詞とリンクした完璧なウィンク。
当時、二十歳そこそこらしいです。

2:00~

(ん)めぇーっとぉ

ここ面白い。
前上→前→前下に移行しつつ、後上(+後下)に引っ張り込む。

前下から後上へとお餅が伸びるような……。
手を離すとバチンってお餅が前下に戻っていくイメージ。

前下をここまでくっきり残せる人って男女問わずかなり珍しいと思います。
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