発声法分析:田中和将(GRAPEVINE)

GRAPEVINE(グレイプバイン)のボーカル、田中和将さん。
兵庫県神戸市のご出身。好きなタバコはウィンストン。
ビートルズやローリングストーンズの影響を受けているそうです。



鼻にかかったエッジーな歌声。

強いのは前上と後下。
バランスは前上⇔後下(+後上)。

0:00~

ひかれてぃーりん? ひかれたぁーん?

歌詞は「ひかれていくからだ」らしいです。
エッジ感が強い部分(てぃーりん)は喉締めではなくて、前上と後下(+後上)の強い拮抗です。

【あ】おさぁーえられなぁーい

【ひ】かれたぁーんの「ひ」もそうですけど、歌詞にない言葉でワンクッション置いてるみたいですね。

0:18~

ここも前上と後下の激しい拮抗(後下優位)。
真ん中を綺麗に避けて、後下周辺に力強い響きが集まっています。

ていうか、このリフ……この曲……まあ、歌い方もそうなんですけど、
ローリー寺西さんがカート・コバーン(ニルヴァーナ)に寄せてる感じ。

0:28~

きみぃうぉぅ よぉぶぅ だぁ【あぅ】けでぇ

前上⇔後下の「やや前上側」から後上に「くいっ」と持ち上げる。
このへんのニュアンスは猫の泣き声っぽく出してみると雰囲気が掴めるかも。

0:48~

まよわせえ(て)

後上の関与が強くて、わりとヘロヘロしてます。
歌詞に合わせた表現かもしれません。

1:06~

hiB(B4)。
音が上がると後下が優位になっています。
前上⇔後下(+後上)の基本形は同じなんですけど、
後下のより深い位置から後上に持ち上げている感じです。
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