発声法分析:クリス・ハート

歌手のクリス・ハートさん。
サンフランシスコのご出身。身長は175cm。
日本語に初めて触れたのは12歳のときだそうです。



鼻にかかったソフトな歌声。

強いのは後下と前上。
バランスは前上(+前下)⇔後下(+後上)。

0:09~

きみぃわぁなぁ【ぜぇ】

濁点が弱くて「せぇ」に近いニュアンス。
後下優位の特徴。

かぁなぁしぃそぉにぃ(ひ)

K音からやや前上優位のバランス。
佐藤竹善さんにちょっと似てるかも。

うつ【ぅ】む【ぅ】く【ぅ】の【ぅ】ほ【ぅ】

母音(ぅ)で毎回後下に引く意識。
しっくりこない場合はスローで歌ってみてください。

0:20~

まぁ 

上側が優位でハイラリ傾向。
まぶしい(明るい)響きを狙ってのことだと思います。

ぶぅしぃほぅどぉ(hold on)

喉が落ちていく(バランスが戻る)。
手の動きにも表れていますね。

0:30~

いぃつからぁだぁろほぅ

ここもK音から前上が強めに入っている。
少し甘えた響き(≠甘い響き)になっています。

0:42~

ギュッと【に】

後下と下。

0:54~

なに【うぉおおぉ】

後下から前下を経由して前上へ。
前下の概念がない人には難しい種類のフェイク。

1:00~

かえれるの

ファルセット系の表現だけど後上より前上が強くてヘッド的な響き。

1:05~

ここのハイトーンは比較的前下が強め。
クリスさんは「鼻」が印象的ですが「胸」もきっちり決めてきます。

優しく歌えない人はそこまで強く歌えない
強く歌えない人はそんなに優しく歌えない

誰かさんが言ってましたね。

1:10~

跳躍する音はすべて後上優位。

1:38~

願いでも【ぉん】

消え際の細かい音程変化。後下方向への甘引き。
普通の日本人が苦手な(意識していない)部分です。

2:03~

ねがぁいならぁ【あ】

ここも後下。
下で処理しても違和感は出にくい。

さぃよぅ

なぁらぁうぉぅ

つぅ

げぇてぇ(ぇん)

クリスさんに寄せたい人は細かいところまでよく聴きましょう。

さーよーなーらーおーつーげーてー

と歌わないために。
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