発声法分析:太田裕美

シンガーソングライターの太田裕美さん。
東京都荒川区のご出身。身長は154cm(?)。
8際からピアノを習い、小学校時代はコーラス部に所属していたそうです。



強いのは前下。
バランスは前下(+前上)⇔後上(+後上)。

0:12~

はにかみ笑顔から歌い出しの「こ」で前下が強めに入る。
前下の深さはキープしたまま後上(後側)の比率を上げていく。
表情(感情)の微妙な変化にご注目。

0:17~

ぼくわぁ たぁびだぁ つぅうう(hiC#)

さらに前下を強く深くまで入れる。
ハイトーンになっても、目元の変化が軽微です。

つ(後下でちょっと粘る)

うー(後上に任せる)

こんな感じで段階分けすると似たような雰囲気になるとは思いますが……。
ほとんどの人は前下のキープに苦心して、それどころではないかも。

太田さんのはにかみ笑顔が「強者の余裕」に見えてきますね。

0:28~

顔に影。声に闇。わかりやすく前下。
表情(感情)と歌声が連動しています。

0:38~

否定から入る女性パート(ターン?)。
前下の使い方が控えめ(浅め)になっているので、男女で歌い分けているのかもしれません。

0:49~

ここから主張(前下)が強くなる。
理想(願望)を相手にしっかりと伝える。

都会の絵具に染まらないで帰って

健気で一途なだけではない、我の強さが感じられる良い歌詞だと思います。
時代背景の違いもあるのでしょうが、この二人が破局しない未来が見えません。

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