発声法分析:井上あずみ

歌手の井上あずみさん。
石川県金沢市のご出身。身長は158cm。
小学4年生から児童合唱団に所属されていたそうです。



強いのは前下。
バランスは前下⇔後上(+後下)。

0:16~

冒頭の「あ」は後上にそっと置くイメージ。
そこ以外は前下で起声して後側に引っ張っています。

【ちぃ】へ【いせん】

かぁ【がぁ】や【くぅのぉ】わ

【】は前下優位の伸展がわかりやすい部分。
井上さんの動作からも後上方向への引力が感じ取れると思います。

0:40~

ここの「あ」に濁点。真ん中をちょっとだけ固めてます。
説得力というか聴き手を引き込むような効果を狙っているのかもしれません。

0:48~

さらに伸展範囲が増し、歌声(響き)のスケールが大きくなる。
後側が強く入っている部分は声が引っ込んでいるので聞き取りが比較的容易だと思います。

さあ(前→後下)
でえ(前下→後上)
けよぉ(前下→後上→後下)

最後の「よぉ」はファルセット気味に後下へ流す。

0:52~

前下に引っ張られて重心が戻る。
音高の違いはもちろんありますが、響きの対比がわかりやすいですね。

1:06~

とう【さぁあん】

かあ【さぁあん】

hiD#。
どちらも「さぁ」に「そぉ」が混入する感じ。
「そぉあん」や「そぁあん」で発声してみると雰囲気が掴めるかも。

後側に過不足なく伸展していますが、前下方向に強く踏み込んでいるので、
音高と反比例するかのような「重み」を感じられると思います。
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