発声法分析:マイク・マティアビッチ(Steelheart)
- CATEGORY歌唱法解説(発声法分析)
スティールハート(Steelheart)のボーカリスト、マイク・マティアビッチ(Mike Matijevic)。
現在の名前は出生名であるミレンコ・マティアヴィッチ(Miljenko Matijevic)。
ユーゴスラビアの出身。身長は183cm(?)。
9歳の時には地元の聖歌隊に参加していたそうです。
強いのは後下と後上と前上。
バランスは前上⇔後下(+後上)。
0:28~
後側優位のエアリーな発声。
前上⇔後下の拮抗を後上に持ち上げる。
0:46~
語頭のエッジボイスは後下を強めに入れたまま前上。
真ん中をほんの少し固めるのもありっちゃありです。
0:54~
後下優位。
前上の関与は控えめですが、きちんと制御されていて歌詞は明瞭です。
1:05~
あむ【うぇぇええ】
mid2G。
重心は後下に残したまま、前上を強める(砲身を上げる)。
1:12~
フォッギブメェー
後下深め。
が(ご)ぁああーは(ほ)ぁあああーはぁあああーぁああああぅっ
mid2G→hiB→hiD→hiG。
後下から起声して前上へ伸展しますが、
ここの後下は後上や下を取り込んで肥大化した「後下周辺」というイメージです。
伸展は順次つぎ足すのではなく、強度を上げつつ繰り返す。
ここはちょっと特殊なんですけど、
目標音まで伸展したら半音下げてまた起声する。
寄せ波と引き波をイメージするといいかも。
第1波 mid2G
第2波 mid2F#→hiB
第3波 hiA#→hiD
第4波 hiC#→hiG
hiBの段階で結構シムってるし、hiGはほとんど震え声なんだけど、
これはもう「こういう感情表現」なので寄せたい人はわりきって寄せましょう。
1:20~
れ゛いでぇ゛ーっ
うぉんちゅっせいめぇーっぁ
もはぁあああっ
びっろぉんすぅうゆぅうーっぅ
サビはhiC以上が頻出します。
後下は強く深いまま前上にギリギリまで踏み込んで、閉鎖が足りない分は真ん中で少し補っている。
伸展も拮抗も強い、地声のようなヘッドボイスの響き。だからこそ喉への負担は少なくないです。
れ゛いでぇ゛ーっ
日本人にありがちなんですが、「れいでぃー」って後上にすっ飛ばないように注意。
れい【でぇ】と意識的に発声したからといって後下が使えるわけでもないのでさらに注意。
3:15~
hiG連発。突き抜けるようなハイトーン。
逆にここまで行くと裏声(後上)に寄らざるを得ないので、
真ん中の強張りは避けられて比較的健康的な発声になっています。
こちらは27年後。
半音落ちてるし一息で歌えなくなっていますが、
歌唱履歴を加味すればわりと維持できている方だと思います。
現在の名前は出生名であるミレンコ・マティアヴィッチ(Miljenko Matijevic)。
ユーゴスラビアの出身。身長は183cm(?)。
9歳の時には地元の聖歌隊に参加していたそうです。
強いのは後下と後上と前上。
バランスは前上⇔後下(+後上)。
0:28~
後側優位のエアリーな発声。
前上⇔後下の拮抗を後上に持ち上げる。
0:46~
語頭のエッジボイスは後下を強めに入れたまま前上。
真ん中をほんの少し固めるのもありっちゃありです。
0:54~
後下優位。
前上の関与は控えめですが、きちんと制御されていて歌詞は明瞭です。
1:05~
あむ【うぇぇええ】
mid2G。
重心は後下に残したまま、前上を強める(砲身を上げる)。
1:12~
フォッギブメェー
後下深め。
が(ご)ぁああーは(ほ)ぁあああーはぁあああーぁああああぅっ
mid2G→hiB→hiD→hiG。
後下から起声して前上へ伸展しますが、
ここの後下は後上や下を取り込んで肥大化した「後下周辺」というイメージです。
伸展は順次つぎ足すのではなく、強度を上げつつ繰り返す。
ここはちょっと特殊なんですけど、
目標音まで伸展したら半音下げてまた起声する。
寄せ波と引き波をイメージするといいかも。
第1波 mid2G
第2波 mid2F#→hiB
第3波 hiA#→hiD
第4波 hiC#→hiG
hiBの段階で結構シムってるし、hiGはほとんど震え声なんだけど、
これはもう「こういう感情表現」なので寄せたい人はわりきって寄せましょう。
1:20~
れ゛いでぇ゛ーっ
うぉんちゅっせいめぇーっぁ
もはぁあああっ
びっろぉんすぅうゆぅうーっぅ
サビはhiC以上が頻出します。
後下は強く深いまま前上にギリギリまで踏み込んで、閉鎖が足りない分は真ん中で少し補っている。
伸展も拮抗も強い、地声のようなヘッドボイスの響き。だからこそ喉への負担は少なくないです。
れ゛いでぇ゛ーっ
日本人にありがちなんですが、「れいでぃー」って後上にすっ飛ばないように注意。
れい【でぇ】と意識的に発声したからといって後下が使えるわけでもないのでさらに注意。
3:15~
hiG連発。突き抜けるようなハイトーン。
逆にここまで行くと裏声(後上)に寄らざるを得ないので、
真ん中の強張りは避けられて比較的健康的な発声になっています。
こちらは27年後。
半音落ちてるし一息で歌えなくなっていますが、
歌唱履歴を加味すればわりと維持できている方だと思います。