発声法分析:もんたよしのり

シンガーソングライターのもんたよしのりさん。
兵庫県神戸市のご出身。身長は165cm。
中学高校時代はハンドボール部に在籍するかたわら、ビートルズのコピーバンドとして活動されていたそうです。



強いのは後下。
バランスは前上⇔後下(+後上)。

0:09~

あ【ま】いとぉきぃひ

ここの【ま】は「ま」と「む」と「も」の中間くらいの微妙なニュアンス。
かなり後下に寄っていて「後下⇔それ以外」に近いバランス。

発声とは直接関係ないんですけど、
お顔立ちがバカリズムさんに似てますね。

0:17~

ひっとよのほぉ
ゆぅれるふぅうう
きゃ(ょ)んどるがはぁああ

全体的にH音(ハ行)が浸食気味。
そしてH音の発声時に息を吹き気味、呼気が抜け気味になる傾向。
後側優位のバランスだけではなく、前側の閉鎖不全が絡んでいるように聴こえます。

0:30~

おぅどお(ほ)って

語頭のhiCには「H」の浸食が見られません。
前上の位置は浅めかつ低めですが、しっかりと踏ん張っているため、
前⇔後方向に比較的バランス良く拮抗できています。

稼働順序を考えると補助的ではあるんですけど、後上の関与がかなり強いので、
鼻の下あたりから後上と後下にガバッと開くみたいな意識の方が寄せやすいかもしれません。

るぅうぅうぅうぅうぅ

ビブラートは後下メイン。
大文字が後下で小文字(ぅ)が後寄りの後上って感じ。

0:35~

サビは前上が頑張っている印象で、歌詞の聴き取りが比較的明瞭になっています。

0:45~

そぉま【るぅっ】ふぅううう

一瞬後上にひっくり返した後に、後下深くまで重心を落としていく。

ひぃっ! っとみお

前上⇔後下の強い拮抗状態を思いっきり後上に引き上げる。
後下と後上の力関係は「5:5~4:6」くらいの配分。

最終的には後上が一番強いくらいのバランスなんですけど、
あくまでも前上⇔後下の拮抗ありきで、後上は「補助である」という意識を忘れないように注意です。

とじぃ【っひ】てぇ

ここも一瞬だけ後上に裏返る。

いつでも後上に抜けられる(戻ってこられる)状態。
もんたさんに寄せたい人はそんな感じの発声バランスを探ってみるのもおススメです。
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