発声法分析:和田光司

歌手の和田光司さん。
京都府福知山市のご出身。身長は175cm。
メジャーデビューする前は専らバラードを歌っていたそうです。



強いのは後下。
バランスは前上⇔後下(+後上)。

4:40~

やや後下優位。
中音域から拮抗強めで、前上の位置は上前歯から鼻の下あたり。

5:02~

うぉううぉう 【ふぉう】うぉううぉお

あからさまに化けてるのは一箇所ですが、
語頭も含めて「奇数回のWOW」は「ふぉう」っぽく発声した方が雰囲気が出やすいと思います。

ふぉううぉう ふぉううぉうふぉお

こんな感じ。
前上高め(眉間くらい)に「F」を吹くイメージです。

5:11~

前上が強めに入ってエッジーな響き。

わからな【いーひー】やっ

後下→後上。

5:18~

サビはかなり後下が優位。
後上を取り込んで肥大化した後下から、前上方向へ太く薄く伸びていくイメージ。

む げぇん だぁっいなぁ

ゆぅめのぉ あとのぉう

棒歌いになってしまう人やロックっぽい雰囲気が出せない人は、
「diner」と「you may know」と「at known」をそれぞれカッコよく“当てはめて”みてください。

5:24~

【そうさ】 いぃとしぃ

かなり癖が強い部分。
語頭で息を多めに漏らして「っすぅぉうさ」っぽく発声してみましょう。

5:34~

つ【ばっ】さでもぉん

hiB。
裏返り方が中途半端で、指向性が微妙な感じになってますが、
表現的にここは後上に抜くのが無難だと思います。

5:36~

っきぃぃと とぉぅべる【さぁ】

ここもサ行の癖が強い。
「さぁ」と「そぅ」を同時に発音してみる。
前上側で「さぁ」後下側で「そぅ」って感じ。

Love

ここはほぼ「ロォオオブ」に聴こえているはず。
発声現象をかなり乱暴に説明すると、前上側の「ラァブ」が後下側の「ロォブ」に負けているということです。



手術や放射線治療を受けた後の歌声。

強いのは後下。
バランスは前上⇔後下⇔後上。

後上の関与が強くなり、全体的な響きが上側にシフトしています。
中音域から前上が「おでこに張り付いている」という印象です。

0:42~

前上の癖(奇数のF)がわかりやすいですね。
良くも悪くも、後下の使い方が柔らかくなっています。
関連記事