発声法分析:アレサ・フランクリン

シンガーソングライターのアレサ・フランクリン(Aretha Louise Franklin)。
テネシー州メンフィスの出身。身長は165cm。
父が牧師で母はゴスペル歌手。幼少期からピアノに親しみ、父の教会で歌っていたそうです。



強いのは後下。
バランスは前上(+前下)⇔後下(+後上)。

0:12~

ざ(だ)っもっまっらうぇいかぁっ

後下起点で小気味よく跳ねるような歌い方。
前上と後下が綺麗に拮抗しています。

ふぉあぷっろっまん(い)めいかっ

hiA→hiB→hiC#

後下がどんどん深く強くなる。
hiC#では前下の補助が強めに入っています。

発声とは関係ないけど動画の雰囲気がめっちゃ好き。

あっせぇいりる

比較的後上が強い。

ほーいやっさぁじゅぅ

比較的前下強い。

こんな感じで「どちら側の補助が強いか」に注意すると本人に寄せやすいと思います。
聴き取り難易度はより高めですが、美空ひばりさんと似たようなタイプかも。

わぁっこ(ん)っび(ん)まっへぇっんなぁああぁぅ

わい媚びまへんなーっ

ちょくちょく関西(吉本?)っぽいところが見られます。
声質も少しそんな雰囲気があるので、大阪のおばちゃん(肝っ玉母ちゃん?)を意識してみるのも面白いかもしれません。

もぉっかっりぃっまぁっかぁあっ

みたいな感じで。

0:25~

えなうぉんどぅりんうぃっ じゅらさっわんなうぇいなぁっ

歌詞と違うんですけど、なんかこんな感じに聴こえます。
微妙に噛んでるようにも聴こえますが、英語としても訛りが強かったりするのでしょうか。

0:35~

サビは後下優位。

コーラスに強烈な前下タイプがいるので響きの違いがわかりやすいです。
というか、もう少し自重すべきですね。

0:45~

ほぉーっぅ!

hihiA付近。
前上⇔後下⇔後上。

0:53~

前上⇔後上(+後下)。

1:43~

hiF#。
前上(+前下)⇔後下(+後上)。

上下の補助を目一杯効かせる感じ。
響きは深い後下から粘性を持って前上を目指す。

2:08~

hiD#。
前上⇔後下⇔後上。

2:25~

hiE。
裏チェスト(後下→前下→前上)。

2:32~

hiC#→hiD→hiE→hiF#

前上(+前下)⇔後下(+後上)。

響きの全景をぼんやり捉えると「上⇔後下」に聴こえるが、
伸展過程は「後下→前下→前上→上寄りの後上」の順で、
2:25秒付近の裏チェスト(hiE)を後上に持ち上げた形に近似する。

2:36~

hiF#→hiE→hiF#

ここも前上(+前下)⇔後下(+後上)。
音程変化は後上の加減で行っている。

2:50~

前上(+上)⇔後上(+後下)。

3:00~

hiE。
裏チェストで行って帰る(伸びて縮む)。

3:23~

ここも2:32付近と同じような出し方。
hiEまでは前上で粘って、それ以上は後上に任せる。
これが高音域における彼女の型になっているようです。
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