発声法分析:寺田恵子(SHOW-YA)

SHOW-YAのボーカル、寺田恵子さん。
千葉県船橋市のご出身。身長は155cm前後(?)。
高校生の頃は綺麗なソプラノでしたが、
カルメン・マキさんへの憧れから意図的に声を潰したそうです。



強いのは後下。
バランスは前上(+前下)⇔後下(+後上)。

0:26~

基本は後下が優位。

なぁ(ぅ)にぃかぁ【おおおっ】

wowじゃなくてohに近いニュアンス。
前下へのゆるい張り下げに聴こえます。

おぅいぃ【かけた(つぁ)っいぃ】

低めの前上→前下。
前上で「かっけっ」っと少し跳ねるような感じ。

0:34~

なぁんばぁわぁああぁん

前上→前→後下。

0:41~

(ぅ)だぁっきぃしめぇるぅ

だぁっで前下→めぇで後下。

0:47~

前下へ張り下げた状態から少しだけ前上に持ち上げる。
タイミングや加減を間違えると喉の負担が大きいですが、
張り下げを二方向に分けるより力強く聴こえることがあります。
一時期のhydeさんも使っていた印象があります。

0:50~

うぇええぃ

野原しんのすけの気配。
後下が強い女性の特徴が出てますね。

1:07~

hiA#→hiC#→hiD#。

後下→下→真ん中付近。
普段真ん中を避けている人は聴いてるだけで「うっ」ってなってるかも。

1:11~

より【むぉおっ】

迸るしんのすけ成分。
後下と浅い下くらいに力が入っているように聴こえます。
hiD#が真ん中付近で潰れたショックで前下方向に不具合が出ているのかも。

1:18~

あいが【ほっ】しい

真ん中行きかけてますがここは後下がフォローしています。

1:25~

ほっし【いぃいい】

後下が深くて強くて、ほとんど「う」。

1:28~

hiC×4→hiD

前上(+前)⇔後下(+後上)。
前側が強く入ってバランスの良い拮抗。
後側の拮抗は後下から後上へと軽快に駆け上がるイメージ。

3:10~

前上⇔真ん中⇔後上。

もしかすると限界感の演出かもしれませんが、
こういう音を潰すハイトーンは聴いててヒヤヒヤします。

3:50~

面白い。
前上でガナって真ん中から下に落ち切る途中で「ひゅーん」と後上に抜けている。
自然か意図的かは別として、喉を潰し(半潰し)ているからできるエキセントリックな表現だと思います。
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