発声法分析:渡辺真知子

シンガーソングライターの渡辺真知子さん。
神奈川県横須賀市のご出身。身長は158cm(?)。
高校在学中にコンクールの特別賞を受賞、洗足短期大学音楽科で声楽を専攻されていたそうです。



強いのは後下。
バランスは前上(+前下)⇔後下(+後上)。

0:00~

はぁーばぁーらいとがぁー

hiDとhiCは後上の関与が強く、わりと裏寄りな印象です。

0:18~

とんだ(ど)ぁああ

前下の補助がしっかり入った太いhiA。
重めのテノール歌手みたいな発声バランス。

0:35~

ひとは【どおぉっ】しぃってぇ
かなしくな【るぅっ】とぉ
う【みおぉっ】
くる【のぅっ】
しょう【かぁっ】

前上から後下へ。子音から母音へ。
拮抗の強化に伴い言葉が跳ねている。

んみなとっのさかぁみっちぃ

かけおりるぅとぉっきぃ

発音は明瞭ですが、極太明朝体なイメージ。
書道における「当たり」や「返し」みたいな部分が聴き取れるかと思います。
渡辺さんは書道八段の腕前だそうです。

1:02~

hiA#までは鬼気迫るような前後方向の拮抗。
hiC以上は無理せず裏に抜く(後上に頼る)。

1:26~

けぇえええええ

hiA。この曲のハイライトと呼べる強烈な響き。
母音で後下が深く強くなる。ちょっとフランコ・コレッリっぽいかも。

1:28~

サビは少しだけ上側にシフト。
歌詞に合わせた軽快な表現だと思います。
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