発声法分析:鬼頭大晴(Half time Old)

Half time Oldのギターボーカル、鬼頭大晴(きとう まさはる)さん。
愛知県名古屋市のご出身。全楽曲の作詞作曲を担当されているそうです。



強いのは後下。
バランスは前上⇔後下(+後上)。

0:17~

ハスキーな歌声。中音域から拮抗は強め。
前上の位置は鼻から鼻の下あたりで、

うたがうこ【とぉ(ん)】を

ここで眉間まで上がっている。

0:22~

前上強めに入ってるけど、それ以上に後下が強くて深い。

0:27~

後下が浅めになって前上の主張が強くなっています。

みをつつんだ【ままっ】

mid2D#→mid2F#。ここは鼻に集中しててスキマスイッチの大橋さんっぽい。
ニュアンスとしては「ななっ」とか「ならっ」に近い。

0:37~

後下は元の位置(深さ)へ。
浅くなるとややファニーになるので聴き分けは難しくないと思います。

0:48~

Yeah!

後下から煽るように前上へ。
イェーオとシェーオの中間あたり。

サビは後下に偏りすぎで、最高音(hiA#?)はことごとく潰れてる。

歌詞の内容的に前上(前側)をしっかり使って主張を強めたい場面だと思うのですが、
ここぞって時に後側に引っ込んで大人しくなってしまった感じがあります。
それがミニマリストらしいという表現なのかもしれませんが。

0:58~

とりもろす

後側由来の変化。
少しでも前に出ないと言行が一致しません。

生きることが辛いなら逃げることも学ぶんだ

これ系のテーマならもうちょっとこう、前にガツンって……。
まあ、逃げること(抗わないこと)を発声で実演しているのかもしれませんけど。
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