心を込めることの弊害

適当に作った曲が一番売れたりします。
シンプルな方が100万人の心に響くからです。
適当に歌ったのに意外と評価されたりします。
頭空っぽの方が良い声が出るからです。
その反対に意気込み過ぎて空回りするのもよくあるパターンです。
そして意気込んでしまったがために、低評価に腐ってしまいます。

人間は機械ではありません。感情の生き物です。
歌い回しに気を配るのは良いと思います。心を込めるのも良いでしょう。
少しくらい不恰好でも自然な感情の発露であれば「個性」や「味」として称賛されます。
反対に不自然な作為が透けて見えると「やり過ぎ」として途端に陳腐になります。
感情は大切なスパイスですが、サジ加減を間違えるとゲテモノになってしまいます。
舌の感覚が麻痺しているような、感性の鈍い人しか“引っかからなく”なります。
つまり綺麗な女性にはそっぽを向かれてしまうのです。

こいつ、キモッ……!

どんなに歌が上手くてもこう思われたら終了なのですが。
一般人だと感情表現に歌唱力が追いついていないケースが多いように思います。
まあ感情の空回りですね。3分の1も正しく伝わっていないという例のアレです。
歌唱力にいまいち自信がないうちは、感情表現は控えめにしておきましょう。
ラブバラードや悲しい曲はちょっとあっさり目に歌うくらいがオススメです。
世の中のほとんどの曲はマイナーキーです。どちらかという暗い曲調ばかりなのです。
曲に合わせて毎度毎度心を込められ続けると「ウザイから消えろ」ってなってしまうのです。

これに関連して「技術を詰めることの弊害」について。
高すぎるハイトーンや長すぎるロングトーンは曲を台無しにする、と思っています。
聴き終わった後の感想は「声がめちゃくちゃ高かった」「声がめちゃくちゃ伸びてた」のみです。
それが狙いなら別に良いのですが、この第一印象はそうそう変わることはないでしょう。
歌手としての評価はほぼされません。歌唱技術は高いのにネタキャラに成り下がってしまうのです。
つまり綺麗な女性が拍手はしてくれますが、あなたの肩に寄りかかることはないのです。

テクニックよりもフィーリングが大切です。
しかしフィーリングを過不足なく表現するためにはテクニックが必要です。
ここらへんの“ミックス具合”を絶妙にできるのが歌や演奏の上手い人だと思います。
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