発声法分析:アダム・ロペス(Adam Lopez)

ポップミュージシャンのアダム・ロペス。
オーストラリアの出身。歌唱音域は6オクターブ。
両親共にミュージシャンで、大学ではオペラを勉強していたそうです。



強いのは後下と後上と前。
バランスは前上(+前)⇔後下(+後上)。
あるいは前(+前上)⇔後下(+後上)。

0:50~

やや後下優位。
後上の補助が強めで、全体的なバランスが高め。

フェイクは後側主導。
音程変化するときに後下が少し深くなる感じ。

1:07~

ぺらぁりあ【ふれぇすか】ぱぁれ【じぁんな】ふぇえすた

後下が抜けて下が入っている。
音色の変化を狙っているのかしれませんが、
ちょっとふらついて聴こえるかも。

1:15~

このへんから前側が強めに入ってきます。

1:22~

前(+前上)⇔後下(+後上)。

サビ入り(mid2F)の張り方が前上に寄ってて微妙に素人っぽい。
すぐに元のバランスに戻るのですが、それはそれで響きが乏しい。

ポップミュージシャンならではのアプローチというのは理解できますが、
曲のイメージに比べると小さくまとまり過ぎてる感があります。

1:57~

ファルセットは後下→後上。

3:03~

おおおおおーい

hiA。
前(+下)⇔後下(+後上)。

3:15~

まぁん【なぁああああああ】

hiF#→hiG#→hihiA。

前上(+上)⇔後下(+後上)。

伸展順を「後下→後上→上」みたいに意識すると綺麗に引き伸ばせると思います。

実際のところ上は最初から入りっぱなしですが、
前側の上から「Uの字」を描いて後側の上を埋めるイメージです。

3:39~

ヘロヘロ気味のmid2F#。
喉が締まりかけてて上方向に偏っている。

3:45~

て(つ)ぇええええ

上⇔後下(+下)。

mid2G#。
良く言えば牧歌的、悪く言えば間抜けな響き。

3:55~

てぃあてぇええええ

上(+後上)⇔下。

このmid2F#で本当にいいのか。
ミドル音域の洗練がいまいち足りていない印象です。
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