発声法分析:ラルフ・シーパース(Primal Fear)

プライマル・フィア(Primal Fear)のボーカル、ラルフ・シーパース(Ralf Scheepers)。
ドイツ出身。母国語が英語ではないと言う理由でジューダス・プリーストのオーディションに落選したそうです。



強いのは後下と後上と前上と前下。
バランスは前上(+前下)⇔後下(+後上)。

0:22~

お・わぁあああああ

hiD。
ニュートラルな状態から後下→後上。
後側で扇が広がっていくイメージ。

やぁ・おやあああああ(いぇいぇえええええい)

hiF→hiD。

hiFで踏む込む強度は下記の通り。

後下>>前下>後上

前上方向は維持する意識で大丈夫だと思います。

0:33~

hiF連発。

前上(+前下)⇔後下(+後上)。
あるいは後下⇔それ以外……実際歌うとこっちの方がしっくりくるはず。

これぞ筋肉で引っ張り上げるハイトーン。強烈なメタルヘッドです。
後下強い中低音タイプが「ファニーな声質」をある程度許容すればこうなります。

すごい肉体。
すっげえ安定感。

0:44~

このへんは少し前上の出張が出てます。
裏チェスト的に前上(低め)との拮抗が強くなっている。

0:50~

あぃもさいっり・ちぇすたぁ・みぃえええ・えんと

前下→後下→後→後上。

(い)っつぁぷろふぇしぃの(よ)ぉおお

hiG→hiF→hiG→hiF。

前上(+前下)⇔後下(+後上)。
後下⇔それ以外って感覚よりは前下も踏ん張ってる状態。

【おー】ぎゅめぇええん

引き代殺しのhihiA。

前側(前下)をなるべく維持したまま底を浚うように後下へ。
こんな超高難度フレーズをこの精度と安定感で出せる人はメタル界隈でもウルトラレアだと思います。

0:58~

音域が下がると一気に下側へシフト。
語尾の跳躍は後下→後上。

1:04~

前下(+前上)⇔後下(+後上)。
後下優位で太めの中音域。

1:28~

素晴らしい高音耐久力。
まさにロブ・ハルフォードの正統上位互換。
こんな声出せる人見つけたなら、言語とか国籍とか関係ないと思うんですけどね。
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